スバルショップ三河安城の最新情報。「DYNAMIC×SOLID」スバルデザインの方向性。| 2015年11月22日更新

 
北米に「HYPER BLUE」登場。
photo by FHI
スバルデザインの今後。
 
2015年11月23日 次期インプレッサに見えるもの。
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2023年10月12日 スバル

JAPAN MOBILITY SHOW 2023 出展概要

JAPAN MOBILITY SHOW 2023 出展概要
 
 

文責:スバルショップ三河安城 和泉店

お問い合わせ:0566-92-6115

担当:余語

 

スバルデザインの方向性。「DYNAMIC×SOLID」とは?

「東京モーターショー2015」に、スバルは2台のコンセプトカーを出展しました。双方ともにワールドプレミアであり、他のショーで先んじて発表されたコンセプトカーばかりの他メーカーとは一線を画す意気込みを見せました。

スバルは、今後「DYNAMIC(躍動感)×SOLID(塊感)」を核としたエクステリアデザインを取り入れていくとしています。これは、ヘキサゴングリルと前後ランプのコの字型の意匠によってボクサーエンジンを表現する手法はキープしつつ、より筋肉質な「走りのイメージ」をより濃く表現していくということです。高い安全性のイメージが強いここ数年のスバルですが、本来のブランドコンセプトは「安全と愉しさ」です。そこで、今後は「愉しさ」をより強く表現しようというのです。

2台のコンセプトカーはそれぞれ市販を前提としないデザインコンセプトながら、細部の意匠を除けばエクステリアは極めて現実的であり、ここに今後の市販車デザインの方向性を示すというスバルの意気込みが現れているのでしょう。

では、「IMPREZA 5−DOOR CONCEPT」および「IMPREZA SEDAN CONCEPT」と、現行「インプレッサ」を比較しつつ、今後のスバルデザインについて考えてみましょう。

SUBARU @NMS 2015 SUBARU @NMS 2015 SUBARU @NMS 2015 SUBARU @NMS 2015 SUBARU @NMS 2015 SUBARU @NMS 2015 SUBARU @NMS 2015 SUBARU @NMS 2015 SUBARU @NMS 2015
 

「IMPREZA 5−DOOR CONCEPT」&「IMPREZA SEDAN CONCEPT」

一方の「IMPREZA SEDAN CONCEPT」は、個々の要素に強い連続感をもたせています。前後に長く続くラインによって形成される「面」は、抑揚と変化に富んだ表情豊かな曲面となっており、見る者に躍動感を与えます。

ヘッドランプのコの字の頂点から発するライン(イエロー)はフロントフェンダーを駆け上がり、その後緩やかに下降して、フロントフェンダーを構成します。このラインは緩やかに後方へ駆け上がるウエストライン(パープル)へと繋がっていき、抑揚を設けてリヤフェンダーからリヤコンビランプまで至ります。ヘキサゴングリルの両サイドの頂点から発するライン(グリーン)はAピラーとなって緩やかなルーフラインを形成、ベルトラインと合流するようにトランクリッドのアウトラインとなります。また、ドア下には後方へ駆け上がるキャラクターライン(レッド)があり、リヤフェンダーの力感を補強しています。

全体をひと続きのラインでつなげていくと面と面に強い連続感が生まれ、全体に流麗な印象を与えます。また、ウェストライン下は削りとったように凸面となっており、ドア下部のキャラクターラインと合わせて、ドアパネルの面に緊張感を与えています。この流麗な印象と緊張感が複合することで筋肉質な印象が生まれて、躍動感をもたらしています。

もう一方のソリッドな印象を得るには、硬質なラインと強いエッジが必要です。この「IMPREZA 5−DOOR CONCEPT」でソリッド感が薄いのは、ラインが柔らかく、エッジの切れが弱いからだと思われます。むしろ、硬質なラインと強いエッジを主体に全体が構成されている「VIZIV Future Concept」の方が、より強いカタマリ感を与えているのは確かです。

SUBARU @NMS 2015 SUBARU @NMS 2015
 

現行のGP/GJ型「インプレッサ」のデザイン。

現行「インプレッサ」を見ていくと、BR/BM型「レガシィ」のモチーフが所々に垣間見えます。今に続くコの字型の意匠を内蔵するものの、ヘッドランプのシルエット自体はBR/BM型「レガシィ」とほぼ同じです。これは、後方への傾斜を基調とするフロントエンドや、ポントンタイプの同心円状にプレスラインが入った面構成も同様です。

また、それぞれの造形が連続せずに、ルーフ、前後フェンダー、サイドなど個々の要素が強い独立感を有するのも特徴。ヘッドランプ中央から発するライン(ライトブルー)はAピラーで終点。ヘキサゴングリル(ピンク)脇のライン(グリーン)もボンネット端部で終点となります。これらラインで形成された面はそれぞれ比較的単調な二次元曲面となっており、これらをシンプルな曲線で紡いでいます。結果的に、流麗というより、各部の独立感が強いボクシーなデザインとなっています。

この辺りの印象は、BR/BM型「レガシィ」と共通するもので、現行「インプレッサ」は2011年時点での最新の意匠を導入しつつも、あくまでBR/BM型「レガシィ」をベースとしていることが分かります。

 

今後のデザインの方向性

今日、マツダが大きな成功を収めているのは、先進的なメカニズムを表現する優れたデザインにあります。BMWやAUDIは言うに及ばず、KIAやヒュンダイ、セアトやシュコダといったメーカーも、デザイン面におけるレベルアップがその躍進に大きな役割を果たしています。保守的と言われたトヨタでさえLEXUSにおいては、まるでデザインコンセプトのように先進的なエクステリアデザインを続々と採用し、次第に市場に受け入れられつつあります。

優れた先進的デザインは個性的かつ洗練された印象を与えるので、目にした人々に鮮烈な記憶となって残ります。自動車市場がこれだけ国際化された近年では、まずブランドとして認識してもらうのが第一歩となります。第一印象たるエクステリアデザインで強烈な印象を残さないことには購入時の検討対象にさえなれず、忘れ去られてしまうのです。ここ数年、非常に個性の強い共通のエクステリアイメージを持つブランドが増えているのはそのためです。

スバルも当然、そうした激しい競争の渦中にあります。より強いデザインメッセージを持つべく、デザイン面での強化を図る必要があるのは当然のことでしょう。今回の「IMPREZA 5−DOOR CONCEPT」は、歴代のインプレッサよりも強い印象を持ってはいますが、激しい国際競争を勝ち抜くのであれば、もっともっとアグレッシブでもよかったのかも知れません。今後、明らかになるであろう次期「XV」や「フォレスター」でのよりアグレッシブなアプローチに期待しましょう。

 
 

文責:スバルショップ三河安城和泉店 営業:余語洋樹

 

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