第51回クラブ・スバリズム開催予告「RX-7ものがたり〜2代目代RX-7開発史〜」 [2020年06月16日更新]

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2020年04月25日 クラブ・スバリズム

文責:スバルショップ三河安城 和泉店

お問い合わせ:0566-92-6115

担当:余語

 

2020年7月5日は、クラブ・スバリズム:マツダ・ロータリーエンジンの系譜。第2弾は「2代目RX-7開発史」。

1991年、マツダはルマン24時間レースを制します。55号車マツダ787Bは、メルセデス、TWRジャガーを下し、見事栄冠を勝ち取ったのです。その勝利は、未来永劫偉大な価値を失うことはありません。ルマン史上初であり、そして唯一の「非レシプロエンジン」による勝利だからです。この記録は、いつの日かEVが勝利するまで、「唯一」の記録であり続けるでしょう。

次回の「RX-7ものがたり」第2弾は、2代目RX-7をテーマとして取り上げます。チャターマークを克服し、市販へと漕ぎ着けたマツダ・ロータリー。様々な車種に搭載され好評を博しますが、急転直下逆境に。。。遂には、マツダ自体が経営危機に陥ってしまいます。起死回生の初代RX−7は、大成功。見事、マツダは復活を果たします。

マツダは、ロータリーエンジンの改良を逐次進めつつ、2代目RX-7の開発計画を開始するのでした。。。

 

第1弾ダイジェスト「初代RX-7開発史」

レシプロエンジンは、往復運動を回転運動に変換する度に少なくない機会損失を生じます。1959年、NSU社とWankel社が共同で開発した「ヴァンケル・ロータリー」は、直接回転運動を取り出せる理想の内燃機関として、一躍時代の寵児となります。東洋工業(現:マツダ)の三代目社長松田恒次は、夢のエンジンに社運のすべてを賭ける決断をします。そして、恒次は体の不自由をおして自ら渡独すると、勢いそのままライセンス契約にサインしてしまったのです。

1961年、渡独した東洋工業技術研修団が聞かされたのは、チャターマークという致命的異常摩耗の存在でした。恒治が、ロータリー開発を任せたのは、山本健一。山本を筆頭に、47人の技術者たちはチャターマーク克服へと突き進んで行くのです。

1963年全日本自動車ショウに、恒次は広島から自走で2台の試作車を走らせます。それは、信頼性を世界に証明するための試験とアピールを兼ねた大冒険でした。恒次は自らハンドルを握って、皇室、首相官邸、メインバンクを訪問。そして、再び自走での広島凱旋に成功したのです。

そして、1967年。コスモスポーツ発表。遂に、日本初のロータリーエンジン搭載車が発売されたのです。一方の本家NSUは、同年発売したRo80が大失敗。肝心のロータリーエンジンにトラブルが続出し、遂にはアウディに吸収合併されてしまいます。

しかし、マツダのロータリーエンジンは様々な車種に搭載されて、大評判。輸出も開始され、欧州・北米でも大成功。1973年にはその販売台数は7万台まで増加します。ところが、ロータリーエンジンは再び苦境に立たされます。排気ガス規制、品質問題、耐久性不足、そしてオイルショック。。。1974年には、米国販売は半減。翌年には、173億円の経常損失を形状。マツダは、自らの存続さえ脅かされてしまうのです。

そこに送り込まれたのは、銀行出身の常務花岡信平。ロータリーの命運付きたかに思われた時、花岡が提案したのは起死回生のロータリー搭載スポーツカーでした。こうして、初代RX-7は船出を迎えることになるのです。。。

 

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クラブ・スバリズムって、何?

クラブ・スバリズムはスバルを中心に、自動車をもっと深く理解することを目的に設立されました。小生が考えたネタに関する原稿を準備し、役に立つ情報をお客さまに学んでいただこう、というスタイルでした。当初は、エンジンオイルやタイヤ、保険など、真面目な内容を中心に据えていたのですが、第6回を終えた頃には早くもネタ切れ。。。と同時にある結論にたどり着きます。

「役に立つハナシほど、つまらないモノはない。」

そこで、スバルの歴史秘話(トリビアに近いネタ)を中心とするようになっていきます。そんな真面目なネタが続いた後、メンバーのお一人がこう仰ったのです。

「スバルは、そろそろ飽きたよね。」

以後、ネタはスバルとはまったく無関係になっていきます。ポルシェ、トヨタ、フェラーリなど、どんどんスバルから離れていきます。そして、ある時こんな話になったのです。

「そろそろ、クルマももう飽きたね。」

今や、自動車をはるか離れ、トンネルや橋梁、鉄道、航空まで。面白ければナンでもOK。次回ネタは、終了後にメンバーの皆さん全員で話し合って決めるスタイルです。つまり、次々回が何になるかは、まったく未定。<その代わり、とにかく深掘りしていくのが信条。これでもか!と言うほど、深く深く掘り下げていきます。

役に立たないムダな知識ばかりが増えていく、そんなクラブですが、参加をご希望の方はいつでも大歓迎。是非とも、一度ご来店ください。

 

第1回からのクラブ・スバリズム開催テーマ一覧。

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2015年4月に第1回を開催して以来、もう4年。クラブ・スバリズムは、これまで様々なテーマを取り上げてまいりました。以下に、その題目を列挙してみました。スバリズムと銘打ちながらも、自動車史全般に広く関心を持って頂きたいので、テーマはスバルに限っていません。

ですので、自動車にご興味をお持ちの方なら、どなたでもお楽しみ頂けます。(他メーカー車ご所有のメンバーも、他店のお客様もメンバーにいらっしゃいますので、お気兼ねなくご来店下さい。)

※過去の回のテキストは、順次Web上で公開していく予定です。遠方のお客様は、コチラでお楽しみただければと存じます。

第1回「エンジンオイルとそのメンテナンス」

潤滑の原理、エンジンオイルの役割と機能、精製方法や歴史、添加剤の分類。

第2回「タイヤの歴史と発達」

人類の古代史における車輪の発達、ゴムタイヤと空気入りタイヤの発明。

第3回「タイヤの選び方とメンテナンス」

タイヤのグリップの原理、エコタイヤ技術の実態、タイヤメンテナンスの基礎。

第4回「自動車保険のギモン・シツモン」

海上保険の始まりとロイズ、保険の原則、自動車保険の保障や特約について。

第5回「スバルの歴史 その1〜中島知久平の生涯〜」

中島知久平の生涯を通して、中島飛行機の栄枯盛衰。半田製作所の建設から終焉まで。

第6回「スバルの歴史 その2〜技師たちの戦後〜」

中島知久平亡き後、散り散りになった技術者たちの戦後。富士重工業の再合同。

第7回「ポルシェ博士の歩み〜天才技術者の生涯〜」

自動車史上最高の技術者、ポルシェ博士の生涯を追う。VWやアウトウニオンGPカーなど。

第8回「フルブレーキ体験〜もしもの時のために〜」

初にして唯一の実体験講座。砂利路面上でのフルブレーキングでグリップ限界を体感する。

第9回「スバルの歴史 その3〜スバル360の開発 自動車産業への参入〜」

富士重工の自動車開発史。P-1の失敗から360の開発へ。大人4人乗れる軽を目指しての苦闘。

第10回「自動運転技術とアイサイトの発展」

自動運転技術の本来意義とその歴史。スバルの安全技術、ADAからアイサイトへ。

第11回「スバルの歴史 その4〜乗用車4WDの誕生〜」

スバルの技術的原点であるスバル1000の開発史。世界初の本格的FF車の開発に挑む。

第12回「西三河自動車産業の成立〜トヨタの歴史 佐吉の生涯〜」

トヨタグループの創始者、豊田佐吉の生涯。豊田紡織の設立からトヨタ自動車の誕生まで。

第13回「西三河自動車産業の成立〜トヨタの歴史 その2 喜一郎の生涯〜」

挙母工場の建設と太平洋戦争。戦後の混乱と労働争議と天才技術者喜一郎の最期。

第14回「乗り心地とは?〜自動車文化と乗り心地〜」

日米欧の道路環境と乗り心地評価の違いを分析。ステア特性と乗り心地評価を学ぶ。

第15回「エンジンの最新技術〜エンジンは今、最期の技術革新を迎える〜」

熱サイクルの原理。熱効率とエントロピー。直噴やVGターボ、排ガス対策、HCCI等々。

第16回「スバルの歴史 その5〜レガシィの開発 混迷からの脱出〜」

技術的低迷期であるレオーネの時代、レガシィの開発へ挑む技術者たちの挑戦。

第17回「スバルFAN MEETING in マキノ高原キャンプ場レポート」

2016年11月5日に開催された、スバル公式ファンミーティングの特派員レポート。

第18回「凄惨な事故の歴史〜技術発達は、尊い犠牲のうえに〜」

鉄道、自動車、航空など日本や世界各地で起きた凄惨な事故の数々。人類が学ぶべき教訓とは。

第19回「スバルの歴史 その6〜インプレッサの誕生 混迷の中に活路を見い出したスバル〜」

水平対向エンジンを継続すべきか否か。スバル社内を二分した激論の末に見い出したものとは?

第20回「スバルの四輪駆動システム〜スバルの個性的メカニズムの根幹に迫る〜」

スバルのAWDシステムの分類と技術的特徴。作動特性と各タイプ別のメリット・デメリット。

第21回「アルシオーネSVXの誕生〜帯に短し襷に長し。混迷ここに極まれり。〜」

ジウジアーロのデザインを愚直に製品化するための技術的難題に挑む。しかし、売れない。。。

第22回「塗装と色〜鮮やかさを競い合うボディカラーの秘密〜」

ボディカラーの技術発達史。ナショナルカラーの歴史。マイカ、メタリック、パールの違い。

第23回「マツダ、ルマン優勝の奇跡〜遥々東洋から来た挑戦者が起こした奇跡〜」

ルマンの歴史とマツダの挑戦。弱小マツダは、完全無欠のメルセデスに如何に勝ったのか。

第24回「エンツォ・フェラーリ〜エンツォの生涯とフェラーリの歴史〜」

謎に満ちたエンツォの生涯とフェラーリの歴史。モータスポーツの栄光の数々に迫る。

第25回「プリンス自動車〜消えるべくして消えた。もう一つの自動車メーカー〜」

スバルの兄弟だったプリンス自動車は、ブリヂストン総帥石橋正二郎に潰された。。。

第26回「プリンス自動車 その2〜日産の伝説、それはすべてプリンスが作った〜」

技術の日産ではなく、技術のプリンスだった。彼らの日本グランプリ挑戦の歴史に迫る。

第27回「サーキット小話〜伝説の生まれる場所。サーキットの数々〜」

鈴鹿サーキット、富士スピードウェイ等々、世界各地のサーキットの解説と歴史の数々。

第28回「トンネル工法〜トンネル掘削の歴史と最先端技術の数々〜」

屈指の難工事である中山トンネル、鍋立山トンネル。そして外環道東京区間、リニアへ。

第29回「最新潜水艦技術〜海深く身を潜める最高機密の塊。その実像とは。〜」

世界最強の潜水艦、シーウルフ級とオハイオ級の技術詳細。相互確証破壊とは何か。

第30回「トラックと鉄道貨物輸送〜なかなか進まない、モーダルシフト〜」

日本の貨物輸送の歴史を辿る。モーダルシフトやダブル連結トラック、自動隊列走行等々。

第31回「東海道新幹線物語〜改軌論争と弾丸列車計画〜」

東海道新幹線建設の裏に隠された、もう一つの幻の新幹線計画とは。その歴史に迫る。

第32回「最新橋梁技術〜街を、風景を彩る、橋梁技術の粋とは。〜」

都市のランドマークとして親しまれる橋梁。その最新技術の真相に迫る。

第33回「商用車ものがたり〜地味な仕事のパートナー〜」

ハイエース、プロボックス、サンバー等々、4ナンバー車の歴史秘話。

第34回「東海道新幹線ものがたり〜線路を枕に討ち死に〜」

国鉄技術陣は世界初の高速鉄道実現に向けて、未知の領域に踏み出す。。。

第35回「ステルス技術〜スカンクワークス奇跡の軌跡〜」

秘密のベールに隠された、米国極秘軍事技術開発の足跡を辿る。

第36回「航空機はなぜ飛ぶのか〜航空機基礎講座〜」

知っているようで知らない航空技術。基礎の基礎からしっかり学ぼう。

第37回「電動機制御の進化〜電気鉄道の進化の歴史を辿る〜」

EV時代を目前に控えた今こそ、温故知新。電気鉄道を通じて、その歴史を学ぶ。

第38回「東海道新幹線ものがたり〜立役者不在の出発式〜」

十河信二、島秀雄、二人が不在のまま行われた出発式。その理由とは。。。

第39回「ダムの建設と技術〜人々の生活を支える巨大インフラ〜」

ダムのはどのように造られるのか。ダムの建設技術、その全貌に迫る。

第40回「高速道路の夜明け〜戦後復興と夢のハイウェイ〜」

日本の道路はビーチか。戦後の惨状から脱し、高速道路建設へ邁進する姿に迫る。

第41回「高速道路の夜明け〜戦後復興と夢のハイウェイ その2〜」

中央道派と東海道案派の熾烈な政争。名神高速先行着手は、その妥協案だった。

第42回「8代目ブルーバード〜日産がキラキラ輝いていた頃の話〜」

神の作った完全な作品を目指せ。主管担当員町田收の無謀な挑戦の記録。

第43回「町田收、世界に挑む〜日産、最高の好機を絶望に変える〜」

WSPCに挑み、ルマン制覇を目指した町田收。グループCの技術と歴史の全貌に迫る。

第44回「碓氷峠の記憶と記録〜66.7‰に挑んだ技術〜」

中山道随一の難所、碓氷峠。明治年間、ここに鉄道を建設した人々の苦闘の歴史。

第45回「碓氷峠の記憶と記録〜煤煙の恐怖と電化〜」

ようやく開通を果たした碓氷線。煤煙と熱気は深刻な問題となり、日本初の電化に挑む。

第46回「碓氷峠の記憶と記録〜粘着運転化と横軽廃止〜」

粘着運転化と複線化による輸送力の大幅増強が実現。北陸新幹線開業により廃線へ。

第47回「碓氷峠の記憶と記録〜新幹線建設と上信越道〜」

天下の険碓氷峠に、新幹線と高速道路を建設せよ。技術の粋を集め、地形克服に挑む。

第48回「RX-7ものがたり〜ロータリー市販への道〜」

ロータリーエンジン開発の記録。会社存続の危機という逆風の中、RX-7開発に挑む。

第49回「技術的偉業10選〜ベストセレクション〜」

ようやく開通を果たした碓氷線。煤煙と熱気は深刻な問題となり、日本初の電化に挑む。

第50回「電気式気動車の系譜〜気動車黎明期ものがたり〜」

現代注目の新ジャンル、ハイブリッド気動車。その始祖、電気式気動車の系譜を辿る。

第51回「RX-7ものがたり〜2代目RX−7開発史〜」

起死回生の大成功を収めた初代RX−7。その歴史を受け継ぐ、2代目RX-7の開発史。

 

文責:スバルショップ三河安城和泉店 営業:余語

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